高尾山 天狗伝説





▲鼻の高い大天狗



▲烏の嘴を持った烏天狗


高尾山に存在する天狗とは?

もともと山は、神社という形ができるまでは、古代の人々にとって神、ご神体そのものでした。
やがて、そうした聖なる山に分け入って、山の神々と触れ合うという修験道が起こってくるわけですが、修験道者(山伏)が深山幽谷に籠って難行苦行を重ね、やがてお山の霊気と融合して超能力的な神通の力を体得してお山の大聖者となり、遂に天狗の名のもとに神として祀られたのだと解釈されています。 


@たこ杉と天狗



▲たこ杉

高尾山が開山されたころは、薬王院への山道もまだ険しく、特に足腰の弱いものや年寄りには難儀な山でした。そこである夜のこと高尾のお山の天狗達が集まり、相談の結果、道普請をやろうということになりました。道普請とはいっても、それはそれ天狗のことですから神通力でえいやっと参道を見る見るうちに作っていったのです。

しかし、もうすぐ薬王院というところにきて、その道つくりは、はたととまってしまったのです。それは一本杉と呼ばれる大きな杉が、四方に根を広げて、道のど真ん中にどかっと居座っていたからです。さあて、天狗達は困り、相談したあげく「我らの神通力とてこれは無理。それにしても今日はもう日が暮れる。明日は、あの杉を切り倒して進むことにしようではないか」と結論が出ました。

これを聞いた一本杉はさあ大変、せっかくこんなに大きくなって高尾の山でおおいばりでいるのに、こんなことで切り倒されてはかなわない。すると、あれよあれよ、一夜のうちに身をすぼめ、道のじゃまにならぬようにと根をどかしたそうです。その姿がなんともたこのようだったとか。おかげで参道は、邪魔もなく見事に完成したそうです。
それ以来このたこ杉は「道を開く」ということから開運のご利益があるといわれています












高尾山総合インフォメーション より抜粋


canon EOS50D photo by HETARE photographer


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