オオカミ

多摩動物公園にいるオオカミは ヨーロッパオオカミです。



ここで飼育されているオオカミは全て家族です。

そもそも群れで生活するオオカミの単位は家族単位なので、正しい姿であると思います。

上野動物園には、白いシベリアオオカミが飼育されていますがガラスケースの中に展示されているようです。

絶滅してしまった日本オオカミは、これらのシベリアや北米のオオカミと違い小柄で、人や家畜を襲うようなことはせず、農作物を荒らす動物を退治してくれる益獣として、山村の農民達は神聖視し、時には親しみさえも抱いていたと言われています。




▲オオカミってば夜行性だから寝てばっかだ。


「送りオオカミ」という言葉が存在しますが、
夜遅くに帰宅する女性を送る男性が途中で豹変する という意味で使われていますが、
そもそもこの言葉の本来の意味は、
男女問わず、夜の山道を歩いていると、オオカミが一定の距離を保ったままいつまでも後をついてくる。
ようやく自分の家に着いて、
「オオカミ様、ご苦労様でした」
と話しかけると、オオカミは役目を果たしたかのように山に帰っていく。
これが本来の”送り狼”で、
いかに日本のオオカミが、人にとって神のような、そして頼もしく、親しみ深い存在であったかが伺いしれます。





私は、もう取り返しのつかない位相当昔に絶滅してしまった日本オオカミの姿を、今更のようにいろいろなところで探し続けています。




photo by HETARE photographer


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